ヒーターが効かないと言う事でポルシェ914をお預かりしてます。
ヒーターが温まらないと言う事はオーバークールですかね!
一般的なエンジンは水冷エンジンですので冷却水経路のどこかにか
サーモスタットを取り付け、エンジンの温度を適温にたもっていて
その冷却水熱を利用してヒーターとして使っています。
このポルシェ914は空冷エンジンですが、冷却するのに水か空気かの
違いでやはり適温を保つために空気の流れ道にサーモーがついています。
リヤエンジンですのでサーモは後です。
カバーを外すと、本来加熱されると伸びる金属ジャバラがついています。
これがサーモです。
これが伸びきっている為、オーバークールになっています。
ただすでに供給終了していて同じパーツで直す事ができないので
別のワックスタイプの空冷エンジン用に使われているサーモを流用します。
取り付けブラケットはワンオフ製作となります。
稼働範囲がせまいのでたわみがないようにしっかりしたブラケットに
しないと動作不良の原因になります。
ちょっと小型になりましたが機能は十分ですよ!
これを同じ場所に取り付けます。
最後に、ワイヤーを空気の流れをコントロールするフラップのリンクに
接続して調整して完成です。
これで、ヒーターも良く効きますしエンジンも適温に保てます。