ローバー75を車検でお預かりしてます。
今回はリクエストでATFを交換します。(オートマチック・トランスミッション・フルード)
ただR75に搭載されてミッションは、メーカーの情報によりますとメンテナンスフリー
です。基本的にはATFの交換は不要と言う事です。
確かに、メンテナンスフリーのミッションは他にも沢山存在しますので一般的には問題
ないのだと思われます。
でもですね、「メーカーが壊れませんよ」と言っているわけではないのです。
新車発売時から沢山のローバー75のメンテナンスにかかわってきましたがトラブル事例は
やはりあります。
当時は、メカニカルトラブルの場合はミッション交換での対応でした。
大変高額の修理です。
分解修理も可能ですが、メーカーがミッションの修理を専門とする設備をもった契約店にしか
パーツを供給しないため、現在でもリビルトミッションでの交換です。
そんな環境のミッションですが、今は調子よくても機械物ですから消耗して行きますし
限界がくれば壊れます。
でも、なるべく長持ちさせたいですよね!
ミッションは、摩擦部品のかたまりですし熱も発生します。当然摩擦カスもでればフルード
も劣化します。
ここで疑問になるのが、10万も20万キロも走ってるのに本当に交換しなくても
大丈夫なのか?
残念ながら当店でも正解はお答えできません。
ただ、実際にフルードを抜くと変色や異臭はありますので劣化はしてると思います。
ご希望があれば交換します。
1度に全量交換はしないで様子をみながら期間を開けて交換するのが良いかと思います。
メンテナンスフリーのため、手の届く所に油量を測るレベルゲージはありません。
正確な油量を測るにはマニュアルの指定する方法で手順をおって調整します。
余分な量はフローさせて調整する方法です。
注油は、エアクリーナーボックス下にあります。
排出はミッション真下のドレンボルトから行います。
当店では、抜いた量を測定し、同量を注油してます。