お預かり中のミニの車検ですが、最低地上高をクリヤーしてないので
車高をあげます。
最低地上高は法令で決まってまして乗用車なら9センチです。
厳密にいうとホイールベースで多少違います。
さて、ミニのサスペンションは独特でして鋼鉄のスプリングでもなければエアも
使っていません。
ゴムの弾性だけをりようしたゴムスプリングです。
解りやすいリヤで見ると
ハブが付いているラジアスアームが上下すると、ジョイントをかいして
ストラットが前後方向に動きます。
ラジアスアームが上に動くとストラットが後方に押されゴムスプリング、
ラバーコーンを押し縮めます。
これがミニのサスペンションです。
ですので、車高についてはストラットの全長を変化させれば車高も変化するわけです。
ミニのオプションでストラットの長さを変えられる車高調整キットが
昔ながらのHiLoキットです。
今回は、車高調整キットを使わない方法で車高を上げます。
まず分解。
リヤ左はショックアブソーバーのマウントは燃料タンクを外さないと
アクセスできません。
ショックアブソーバーを外してしまえば、後は簡単に全部外せます。
外したストラットとラバーコーンです。
ストラットは、ジョイント部分が抜けるようになってましてそのスペースを
変化させる事によって全長が変わります。
方法はスペーサーを間に入れます。(ワッシャー)
4ミリほどのスペーサーを入れてストラットを長くしました。
ただ、4ミリのスペーサーで車高が4ミリあがるわけではありません。
サスペンションシステムのレバー比があるので実際は2センチ近く上がります。
これで再組み付けすれば終了です。